いいたいことから始めるのは なぜ?
おさかなルームは、お子さんのいいたいことに焦点をあてた課題設定を志しています
大人の声かけやお子さんの言語表出の分析には言語発達の指標を用いますが、
あらかじめ決まったプログラムに沿って単語を覚えたり文章を作ったりする訓練とはだいぶ趣がちがいます
ことばは情報を伝達したり会話を楽しんだりするための手段です
はなすことは義務ではありません
口から音を出すことが目的ではなく、ことばを介してひととして人生を楽しむことが目的であると私は考えます
楽しいってどんなこと?
楽しさを感じるためには、いろいろな心の働きが必要です
関連するものが多くて私自身もまだまだ考えがまとまりませんが、
お子さんのことばの発達という領域においては、
少なくとも「運動・認知・言語の発達段階」と「興味・関心」がお子さんに合っていないと
楽しさを感じることはできないようです
同じ「お楽しみ」でも、こだわりすぎたり調子に乗りすぎたりすると結局叱られる材料になってしまうことから考えると
「タイミングや量」も楽しさと関わりがあるようです
いずれにしても、お子さんはそこに何らかの楽しさを見出すと「もう一回!」と挑戦し、
「もう一回!」を重ねながらものごとを身につけていきます
そのためにはお子さんが「今」もっている手段を使って「ここ」でできることを準備することが欠かせません
お子さんがすらすらおはなしできるようになるまでの過程を、
私たち大人も楽しむことが求められていると感じています